「はぁはぁ…うっぷ」
下駄箱まで走っただけでこのザマよ
足を引きずりながらやっとのことで校門を出る
慣れた帰り道を歩きながら呼吸を整える
大丈夫、なんとか逃げ切った
これで夏休みだししばらくは会わなくて済む
「梓」
っ!
不意に呼ばれた名前にびっくりする、が
この声は奴のものではない
「真琴くん!」
「今帰り?」
「うん」
「一緒に帰る」
え
「ここら辺は同校ほぼいないから」
「あ、うん」
噂がぶり返さぬようにね
もうあんな目に合うのはごめんだ
…堂々と隣も歩けないって変な話だけど…ね
「明日から夏休みだね」
「学校行かなくていいとか最高」
「バイト入れなきゃ」
「え、毎日?」
「いやそんなには入れないよ」
とりあえず平日の昼間も入れるようになるから
週4回は入りたいな
なんて呑気に自分の予定を立てていた矢先
「梓ー!!」
っっ!?
この声はッ


