「ちょっと何して…!」
『もしもし梓!?』
!!
あ、お
「お母さん?」
『梓ー!!今ちょうど休憩中なの!電話かけてくれてありがとうー!』
っ!
思わず真琴くんを見上げる
彼はふっと微笑んで静かにリビングを出た
「あ、いやっ忙しいかなって思ってなかなかかけられなかったの」
『忙しくても梓からの電話なら出るわよ。私もなかなか時間取れなくてごめんね』
「ううん…お母さん元気?」
『元気よ。梓は?同居生活上手くいってる?』
「…うん。上手くいってるよ」
『そっか。ごめんね?大事な時期にそばにいてあげられなくて』
「平気だよ。心強い同居人がいるから」
『あらそう?ふふ、楽しんでるみたいね。あ、そうだ。ルイってそっちに行った?』
あ!
そう!
それ!
「お母さん!?あのルイって人何者なの!?私出会い頭に求婚されたんだけど!」
『あっはは、彼本当にやったのか!』
「どゆこと!?」
『ごめんごめん、こっちでだいぶ懐かれちゃってね。でも彼すごいいい子よ。だから梓のお婿さんに欲しいなーなんて冗談で言ったら魔に受けちゃって…』
「お、お婿さん!?」
『冗談よ冗談。彼にもそう言っておいて』
もー
本当にびっくりしたんだからね!
その後も決して長くはない時間だったけど
久しぶりにお母さんの声を聞きながら真琴くんのことやバイトのことや
たわいのない話をした
『あ、もう行かないと。時間取れなくてごめんね』
「ううん。満足!」
『梓。何かあったら遠慮せずに話しにおいで。仕事も大事だけどそれ以上に梓が大事だから』
「…うん。ありがとう」
『大好きよ。じゃあまたね』
「またね」


