なんとなーーーくちょっとだけ気まずい食卓
結局肉じゃがを作ったのだけれど
ひたすら箸を動かす音だけが響く空間
私、今までどうやって話してたっけ…
目の前にいる人に抱く感情を自覚してしまった今
なんだか変な緊張が体に走る
「あ、そうだ」
!
唐突に口を開いた真琴くんに思わず肩が揺れた
「噂、大丈夫だった?なんか朝からすごかったけど」
噂?
あー…私とあなたの噂ね
「すごかったね。昨日のアレに尾ひれがついて一人歩きしちゃったみたいだね」
「なんかすまんな。大方俺のせいだろ」
ほんとそうですよ
他人のフリしろって言ったのはあなたですからね
「朝から付き合ってんのかーとか言い寄られてんのかーとか質問責めでうざったいったらありゃしねぇ。なんであいつらはそうも他人の行動が気になるんだろーな」
他人っていうか、真琴くんだからだと思うけどね
仮に私と蒼馬でそんなような噂が立ったとしても
きっとここまで大事にはならない
でも相手が真琴くんだから話がこうもすごい勢いで広まったんだ
「真琴くんは人気者だからね」
「…人気者ねぇ。俺は楽だからこの性格やってるだけだけど」
…楽?


