無気力さんと同居するらしい



「ただいまー」

まだ帰ってないかな

しんとした家の中
リビングも人の気配はない

さて早めにご飯の支度でも済ませてお…こ…

え。


人気のないリビングの扉を開いたら
真ん中のソファで寝転がってる同居人を発見

すぅすぅと寝息を立てて夢の中ですね、これは

帰るの早いな

でもまだ制服着てるし、帰って即寝たの?

すごいな、この無気力具合

夏とは言え、そんなだらしない格好で寝てたらまた風邪ひきますよー


とりあえずカバンを置いて、棚から掛け布団の代わりにバスタオル的な大きなタオルを持ち出す

寝息を立てる同居人にそっと近づき、ふわりとそれをかけた

…気持ちよさそうに寝るなぁ

ふふ。全く世話の焼ける同居人だこと


「…こっちの気も知らないで」

整ったその寝顔を見下ろしてボソッと本音を呟く

軽いため息をこぼしてその場を立ち去ろうとした

その時


ぐいっ!

「へ?」

腕を掴まれ、勢いよく引っ張られた

もちろん腕を掴んだのは真琴くん

引っ張られてバランスを崩し
そのまま真琴くんの上に乗っかってしまった


「ま、真琴くん!?」

起きてるの!?

「……」

…いや寝てんの!?

うそでしょ!?

人が上に乗っかってんのに寝れるの!?