無気力さんと同居するらしい



結花の鉄壁ガードのおかげで変に絡まれることもなく、無事1日を終えた

「じゃあね梓」

「うん、ありがとう結花」

「いい?なにかあったら一番に私に言いなさいね」

もう今日それ5回くらい言われたよー

「了解」

「じゃあね」

結花ほど心強い味方はいないわねっ



今日の夜ご飯のメニューを考えながら家への道を歩く

そういえば明日はバイトだな
作り置きできるものにしようか

真琴くんの好きなパスタにしようかな
肉じゃがでもいいな
カレーとかでもいいしー…

鼻歌を歌いながら足元に伸びる道を見る


そこの角を曲がれば黒い元気なダックスフンドのワンちゃんがいて

もう少し進めば、いつも庭の手入れをしているおばさんがいる

その向かい側には元気に遊んでる小学生くらいの子達がいて

その近くの家には黒と茶色の野良猫がいる


慣れないはずだったこの帰り道は

もうそんなものではなくて

私の生活の一部になった

見慣れた景色の道

私の家へ帰るための道


真琴くんが好き

恋愛対象として、私は彼を見ている

だけど
そのことは言えない

…同居生活をするにあたって

きっとこの感情は厄介なだけだ


真琴くんに気づかれてはいけない

たとえそれが難しいことだったとしても

きっと大丈夫だ


真琴くんとの生活が壊れるくらいなら

隠し通せる