「私は蒼馬を一度も恋愛対象として見たことがないから分からないだけかもしれない…
今ある気持ちだけですぐに判断して、蒼馬の気持ちを断るのは…なにか違う気がする。
『考える』って言ったんだもん。真剣に向き合いたい」
告白なんて
そう簡単にできる物じゃないでしょう
蒼馬の決意を、私への想いを
簡単に捨てさせることなんてしたくない
しっかり向き合って考えなくちゃダメだ
そう思うの
煮え切らない返事をした私を
眉間に皺を寄せたまま見つめる真琴くん
「……なるほど」
顔の横にあった真琴くんの手が離れる
やっと逃げ道ができて普通に向かい合うように立つ
「…まあ…そうか。お前なら、そうするのか」
小さな声で何か言った
よく聞き取れなかったけど
真琴くんの表情は少しだけ柔らかくなった気がした
「…そうかよ」
「…うん」
「梓らしいな」
「…え?」
どういうこと?
「いや…さっさとフッちまえ」
え"
そう吐き捨てて翻り、離れていく
何がそんなに気に入らないというんだ…
『俺、あいつ嫌いだわ』
んー…蒼馬と真琴くんは両思いだね…とほほ
さっさとリビングに入っていく真琴くんの背中を追った


