無気力さんと同居するらしい



「恋、かどうかは分からないけど…誰かを大切にする感情っていうのは、私の得意なお節介も似たようなものだと思うの」

お節介

うざったいと思われることの方が多いイメージがあるけれど

私の場合は自分のためにやっているわけじゃない
私のお節介は、ただの世話好きとは違う


その人のためになるから

その人のためになることが嬉しいから

ついやってしまう


「喜んでもらいたいから、その人の役に立ちたいから、それが私の幸せになるからやってるんだよ

誰にでも世話を焼くほど私はお人好しじゃない
その人が大切だから、心の距離を縮めたいと思うから、お節介が発動しているんだと思う」

それって

誰かを大切に思う感情と同じでしょう


「じゃあ、俺にお節介が発動するのは俺が大切だからだね」

…あ

あ、そうか

そういうことになってしまう

何を口走ってるんだ私は…

思わず隣を見上げると微笑んでいた同居人が私の頭をぐりっと撫でた

「どーもあざす」




また

心臓が締め付けられる

これは、なんていう感情なんだろう


「…そう、だね」


でもきっとこれは

…恋…ではない

もちろん違う

…ちがう、はずだ


撫でられて崩れた髪の毛を直しながら、何故か赤くなった顔を俯いて隠した