無気力さんと同居するらしい




バイト中もテストとやらが脳内をチラつきやがってなかなか集中できなかった

何よテストって

永遠の敵よ

仲良くなれない


バイト終わり
何度目かのため息をこぼしながら家への道を歩く

「はあー」

「どうした」



いきなり近距離で声をかけられたもんだから思わず軽く飛び上がった

振り向くと、肩で息をした同居人が立っていた

「ま、真琴くん?なんでここに?」

「俺も今帰り、お前の後ろ姿が見えたから来た」

そうだったのか…それにしても音もなく背後に立つのやめてくれ


あれ、走って来てくれたのかな

ちょっと乱れた呼吸の真琴くん

…可愛いななんて思いながら

「じゃあ一緒に帰ろう」

「ん」


真琴くんは無気力とも表現できるけど

案外甘えたなところもあるのかもしれない


あ、そうだ

「真琴くん」

「ん?」

「中間テストって知ってた?」

「え、なにそれ食い物?」

あ、やっぱ真琴くんも知らないじゃん
まあこの人は当てにならないけど

「来週の後半から始まるらしいよ」

「嘘だろ」

「嘘だったらいいんだけどね」

「だっっっる」

切実にやりたくない