「……」
「……」
…うっわ
え、私何口走ってんの
別に真琴君こんなことまで聞いてないよね
何言っちゃってるんだ私
そんなシリアスなシーンじゃなかったでしょ
…ちょっと恥ずかしい
雨の中、2人で傘をさして家へ向かう
私の長たらしい話が終わる頃にはもうマンションに着いていた
今更自分の失言に後悔しつつ、エレベータの中で隣の真琴君を横目で見る
…?
え、あれ?
「真琴君?」
「…なに」
いや
なんでそんなに
「顔赤いよ?どしたの?」
「っ…なんでもねぇよ」
?
私の話、そんなに恥ずかしかった?
「…あ、さっきの話、別に私のただの思い出話ですし、聞いたところで何かあるわけでもないので忘れてくださいね」
あーお恥ずかしい
「…いや…無理っす」
へ?
「あーいや、うん」
?
なんだその濁った返事は
「てか、家帰ったら風呂入れ。さっきから水垂れてる」
げろ…
言われて見下ろす足元
エレベータを地味に濡らしてしまった
申し訳なす…


