人間関係がめんどくさい

誰かに気を使って言動しなきゃならないのがだるい

誰かに何か特別な感情や視線を向けられることなんて気分悪いだけ

何に対しても気力を持たなくなってしまった


中学の頃、1人でいる時間が増え、心境的にも不安定だった俺は結構荒れてしまった

何もかもがめんどくさくて、まあ今思い返せば単なる黒歴史でしかない

『不良』や『喧嘩』がかっこいいなんて思ってはないけど

『真面目に生きる』っていうのが似合わないとは思ってた

そのせいで人間関係やなんやらを拗らせ、酷く厄介なことになった過去がある


だから高校では一番『めんどくさい』ことが起こらないような性格を演じることにした

それが『王子』だとかなんとか
気持ちの悪いレッテルを貼られた学校での織原真琴


あんなの俺じゃない

気持ち悪い

反吐が出る




天宮梓に、もしこのことを話したりしたら

なんて言うだろうか

また変なお節介を聞かせて説教でもするんだろうか

…いや、まぁ

それはそれで、案外面白いかもしれない


謎にしんみりし始めた自分の心内から目を逸らすようにゴロンと寝転んだ


今までは振り返ろうともしなかった自分の汚い過去

なんで今になってずっと背を向けていたそれと向き合おうと思ったのか


…俺の生活が、日常が変化してるからだろうか

この、刻まれるだけだった1日の時間を

少しでも、良いものだと思うようになったからだろうか