9時か…
特にすることもなく、朝ごはんを食べ終えて部屋に戻る
殺風景な部屋の真ん中に座り込む
意外にも…
俺にしては、すんなり受け入れられたな
天宮梓
俺の生活の一部になりかけている同居人
俺の両親は2人とも兄弟のいない、一人っ子同士の結婚だった。
その上、祖父母を早くに亡くしている
だから俺の身内というのはとても少ない
基本両親共働きで、物心ついた時から家では大抵1人だった
中学に入った頃にはほぼ一人暮らしのようなもの
父親は出張が多くて数ヶ月顔を見ないこともあった
そして俺が中学3年の時にこのマンションの部屋を借りた
実家がかなり田舎にあるからって街に出してくれたけど
正直実家でも構わなかった
高校も特にこだわりはなかったし、勧められたから入った感じだし…
あんまりにもトントン拍子で、並列な線の上を歩んでいくだけの人生
それがひどく退屈だった
そのせいだろうか
俺が基本的に全てのことを「めんどくさい」と捉えるようになったのは
天宮梓と暮らすようになり、改めて自分の今までの人生と比較すると
…なんだか変な気分になる
まるで夢を見ているかのような感覚
ある朝ふと目を覚ますと、雨宮梓がいなくなっているのではないだろうか
俺の、ただ長い夢だったのではないだろうか
そう思うような、変な感覚


