泣いて、凪いで、泣かないで。

私が叫ぶと、男がこちらを見てニヤリと笑った。


「おっとー、また会ったなあ、瀧内美凪。そういやお前、コイツのダチだったなぁ」


夏祭りに来ていたあの2人のうち、大きい方の山内という男だった。

私はひとまずしーちゃん目掛けて走った。


「しーちゃん!」