「…すみません〜」 こちらに駆け寄って謝るその子の母親に、私たちはぺこりと頭を下げた。 「ありがとう、市原くん。」 私は慌てて彼から距離を取り、お礼を言う。 「いえ、俺こそすみません。 …き、急に……その…だ、抱き締めるみたいなことをしてしまって…」 だ…抱き締める!? 今のは、ただ市原くんが私を避けさせてくれて、それで私がよろけてしまっただけで… ただそれだけの事だったのに、真っ赤な顔で照れる彼を見ていたら、なぜかこっちまで恥ずかしくなってきて…