暑かった夏も終わり、秋がやってきた。 もうすっかり涼しくなり、制服も夏服から冬服へと変わった。 「香純。お待たせ。」 ほとんど誰もいなくなった教室で一人黙々と机に向かっていると、待っていた人物が姿を現す。 「おかえり、柊吾。」 「ごめん。委員会、結構長引いた。」 申し訳なさそうにこちらに駆け寄る柊吾に、にこりと笑いかける。 「勉強してたから、全然平気だよ。」 「よかった…行こうか。」 「うん。」 私は机に広げていたノートや筆箱をカバンに仕舞うと、柊吾と肩を並べて教室を後にした。