「…おい、本当に行く気か?」









心配そうに言う桜河に、私は精一杯の笑顔で笑ってみせる。









「うん!もう体調もバッチリだよ!」






「今日くらい休めばいいだろ?」







「大丈夫だって!

それに、大会も近いしさ…」









私を部活に行かせたくない心配性の桜河は、私の言葉に不満そうな顔を見せる。






朝、掲示板の一件で倒れた私は、約2時間ほど意識がなかったらしい。


養護教諭の先生によると、過度なストレスと貧血が原因。






早退のために両親を呼ばれる寸前だった私は、必死にそれを拒んだ。