家に帰ったら、見覚えのないゴスロリ美少女が倒れてたんだが。

「で、サクラ…ちゃんの服を買いに?」

「そう」

 もう、質問はないだろうか。

「あ、僕は彩月(さつき)っていうんだ。よろしくね、サクラちゃん」

「……さ、サクラです。よろしくお願いします…」

「いいよ、家族だと思って普通に接して」

「…いい、の?」

「もちろん。サクラちゃんは、ずっと前から僕たちの家族だけどね」

 ……父さん。

「さ、行くぞサクラ」

「うんっ。行ってきます、彩月さん」

「いってらっしゃい」