次の日。

「おはよう、おうくん」

「あぁ、おはよう…ってまだ擬人化したままなのか…」

「うん。なんで?」

「いや…」

 せめてあれが変な夢ならよかったのに、と思っていたから。

「そういや、その格好で寝たのか?」

「え?うん」

 見ると、せっかくのドレスにシワが寄っている。

 うーん…もったいないな。

「よし、サクラ」

「うん?」