世界が終わるとき、そこに愛はありますか

それでも─。


「アァッ痛い─っ!!誰か…っ助けて…」


肌が真っ赤に染まるほど殴れ続け、繰り返し同じところを強く殴られると気が遠退くような痛みに教われる。


「ごめんなさいっ!本当にごめんなさい…っ!もう許して…お願い…っ」


いつも叔母から殴られているあの痛みなんて比にならない。


「…ッ」


血と涙で赤くボヤける視界の中で、母親がキッチンから包丁を取り出してくるのが見えた。


「沙紀やりす─」


「黙れ!!!勝手にアタシのところから出ていきやがったこの女だけは許さない!!



母親が包丁を振りかざしながらあたしに近づいてくる。


─殺される…っ


逃げなきゃっ


頭では分かってるのに、腰が抜けて思うように動けない。