世界が終わるとき、そこに愛はありますか

意識がハッキリ戻ったのと、叔母が母親を退かすのとが同じくらいだった。


「ゲホッゲホッ─ハァッハァッハァ…っ」


急激に酸素が身体を駆け巡り、目眩が起こる。


壁をズルズルと伝いながら床に座り込むあたしの前髪を掴み、母親は真っ赤に充血させた目で叫ぶ。


「アンタなんか産むんじゃなかった!!

アンタはいらない子よ!!

アンタに人権なんかない!

アタシの奴隷としと虐待され続けてりゃいいのよ! 

それなのに偉そうにアタシに意見して、ハァ?アンタ誰?

アンタはアタシの娘よ?アタシに歯向かうんじゃないわよ!!!」


ブチブチッ


前髪がちぎれ、パラパラと床に落ちる。


母親は、近くにあった叔母の棍棒を掴み、大きく振りかぶる。