世界が終わるとき、そこに愛はありますか

思い直して、詳しく話聞こうとしたんだけど、もう話してくれなくてさ。


もし私が頭ごなしに否定しなかったら、莉愛は殺されずに済んだかもしれない。


私だって加害者の一人。


本当にごめんなさい。


許してもらえるとは思ってない。


だけど、本当に本当にごめんなさい。


翌日、莉愛が店に来ず逃げ回っていたのも私のせい。


実は、イブの日の仕事が終わって、家に帰ったら深景がいたから、言っちゃったの。


〝莉愛が深景に殺されるって言ってたんだけど、どういうこと?〟って。


私、最低でしょ。


きっとこれが引き金になったんだよ。


莉愛のことは殺さないでくれって頼んだんだけどね。


深景が本気で莉愛を狙ってるのが分かったから、必死で食い下がって止め続けた。