世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「あたしのことなら心配しなくていいから。ちょっとやそっとのことじゃ動じないし、傷つきもしないから」


幼少期から暴力には慣れているし、叔父の相手をさせられてる分強姦されようが別に傷つかない。


最悪殺されたってこんな人生から逃れられるんならそれでもいい。


あたしには失うものがない。


だからなんだっていいんだ。


「…雪花ちゃんは分かってないよ。この世界の怖さを何も」


「分かってないよ?でもそれが何?なんであたしの復讐を涼に止められなきゃいけないの?あたしの勝手でしょ」


わざとらしくため息をつく涼にムカついて、ついトゲのある言い方をしてしまった。


涼は優しさで止めてくれてるんだろうに。


「……ごめん。でも、もし涼が認めてくれなくてもあたしは復讐をやり遂げるから」