世界が終わるとき、そこに愛はありますか

冷たいのか優しいのか分からないところや、圧倒的なオーラを放っているところ、整いすぎているルックス。


すべてがあたしの心のスキマを埋めてくれるような気がした。


「っつーことだから涼も協力してやって」


「……はっ?」


涼は眉間にシワを寄せ、嫌悪感を丸出しにして深景さんにつっかかる。


「お前何考えてんの?」


涼の刺々しい言葉で、温かくなりかけていた空気が再び凍りつく。


そんな空気はお構い無しというように涼は続ける。


「Snow Skyの件で炫聖会は今以上にお前を敵視する。分かってんだろ。アイツらは青龍会(せいりゅうかい)を潰すためなら手段を選ばない」


Snow Skyの件、青龍会。


あたしには分からないことばかりで話は分からないけど、涼があたしのことを思って言ってくれてるのは分かった。