世界が終わるとき、そこに愛はありますか

わからない。


決め手となるものが何もない。


それと…あの日のことでもう1つ気になることと言えば、浅香さんが言っていた〝俺の復讐は終わってない〟という言葉。


あれは深景さんに向けられた言葉。


ただの内部抗争よりも深い因縁を感じたんだ。


慕っていた若頭を深景さんが暗殺したから?


あの言葉はそういう意味だったんだろうか…。


「あーあ…。何もわからない」


まぁあとは、あたしが唯さんを疑ったときの深景さんの異様な態度と、華さんがお姉ちゃんの命日をクリスマスだと言い切ったこと。


気になる点はそれくらいだろうか。


たったこれだけの情報でどうしろっていうの…。