世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「昨日から無断欠勤してるらしい」


無断欠勤…。


「浅香さんなら何か知ってたりしないかなぁ」


一緒に住んでるんなら、異変に気づいてるはず。


深景さんが浅香さんと協力し合うのは想像がつかないけど、今頼れるのは浅香さんだ。


「浅香さんの連絡先知らない?」


「知ってるわけないだろ」


同じ組なのに…。


それも、有力者同士なのに…。


浅香さんとも連絡が取れないとなると…どうやって唯さんを探せばいいんだろう。


お姉ちゃんと連絡がつかなくなった悪夢のような日が蘇る。


このままもう二度と会えなかったらどうしよう…。


お姉ちゃんみたいにいなくなっちゃったら…?


嫌だ。


いなくならないで…。


もう二度とあんな思いはしたくない…。


「今晩中に探すから、お前は寝てろ」


「でも…」


「大丈夫。朝になったら元通りになってるから。な?」


あたしの頭をそっと撫で、深景さんは部屋を出ていった。


不吉な黒い渦を残して─。