世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「…やっぱり涼…何かあったのかな」


「“やっぱり”?」


「うん…。昨日から電話出てくれなくて…」


既読はついてるんだけど…。


何かトラブルに巻き込まれてるのかな。


「あたし、心配で心配で…」


涼はヤクザじゃないって言ってたけど、危ない世界にいることに変わりはない。


それに…唯さんだって…。


「とりあえずザキたちに涼の件は伝えとくから安心しろ。アイツは絶対に大丈夫だ」


深景さんがそう言うなら涼は大丈夫なんだろう。


「でも、唯さんは?唯さんも電話に出てくれなくて…」


あたしから唯さんに電話を掛けたことはできれば言いたくなかったけど、緊急事態かもしれないんだ。


深景さんもそれを分かってるのか、一瞬眉間にシワを寄せただけで、何も追及してこなかった。