世界が終わるとき、そこに愛はありますか


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「風呂空いた」


お風呂上がりの深景さんが、ベッドに寝転がるあたしを見下ろす。


「あたしはいいや…」


嫌な予感に支配されているせいか、具合が悪い。


とてもお風呂に入る気分じゃない。


「どうかした?」


すぐにあたしの異変に気づいてくれるんだ。


深景さんはやっぱりすごいな…。


「涼に用があるから、その後でなら話聞ける」


深景さんはそう言って寝室を出ていった。


涼に電話するのかな…?


あたしがかけた時は繋がらなかったけど、深景さんはどうなんだろう。


部屋の外に意識を傾けていると、少ししてから盛大な舌打ちが聞こえてきた。


「さっきからなんで出ねぇんだよ。急いでるってのに」


ブツブツ文句を言いながら戻ってきたところを見ると、電話に出なかったようだ。