世界が終わるとき、そこに愛はありますか

あの男の正体を突き止めるためにも、何とかして唯さんと連絡をとらなきゃいけない。


─プププ…プププ…


ダメ元で電話だ。


やっぱりこの時間は忙しいのかな……。


全然繋がる気配がない。


『おかけになった電話番号は現在使われておりません』


「…え…?」


電話番号が使われていない…?


…やっぱり何かあったんじゃ……。


胸がザワザワして、寒気がしてくる。


急に音のない静かな世界が怖くなって、テレビをつけてみたけど、バラエティは肌に合わなくて結局消す始末。


黒い液晶画面に映る自分。


今日はクリスマス。


12月25日という日付が必要以上にあたしを追い詰めているだけだ。


きっとそう。


あたしの考えすぎ…。


とにかく涼に電話だ。


取り越し苦労に違いない。


それを確かめる意味で電話をするだけ。