世界が終わるとき、そこに愛はありますか


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家に着いたのは夜の10時頃。


運転もしてないあたしが疲れたんだから、きっと深景、すごく疲れてるだろうな…。


山道での運転も長かったし…。


「先風呂入れば?」


「深景さんの方が疲れてるでしょ?あたしは後でいい」


どさっとソファに座ると、ポンッと頭に大きな手が乗っかった。


「なに?」


この大きな手で頭を撫でられるのが好きだ。


初めて逢った日からずっと…。


「別に。ちょうどいい場所に肘置きがあるなと思っただけ」


「バカにしてるでしょ」


「さぁ?」


意地悪な笑みを浮かべて、彼は脱衣所へ姿を消す。


深景さんがあたしをからかって、反論してもサラッとかわされる。


そんないつも通りの日常が戻ってきたような気がした。