世界が終わるとき、そこに愛はありますか

重たい沈黙が車内を支配する。


深景さんは何も言わなかった。


じっと前を見て運転するだけ。


「…ごめん。やっぱ忘れて。今の、聞かなかったことにして」


こんな重い発言したって嫌われるだけ。


もう忘れなきゃいけないんだ。


深景さんのことはもう…。


「……うん」


間が空いたのに返ってきたのはたったの二文字。


深景さんは…今、何を考えているのかな…。


あたしのこと…めんどくさいって思ってるのかな……。


「ごめんね…深景さん…」


こんな女で、ホント…ごめんね…。