世界が終わるとき、そこに愛はありますか

変な空気を漂わせたまま、あたしたちは展望台へ続く石階段を上る。


一段一段が高くて、上るのも一苦労だ。


けど…。


「うわぁ……綺麗…」


上りきった瞬間現れる展望台からの絶景で、疲れは吹き飛んでしまった。


「こんなの初めて見た…!」


クリスマスツリーを模した電波塔の装飾が遠くに見え、キラキラ光る街並みを一望できる。


あまり広くない円形のこの展望台には、あたしたち以外誰もいない。


クリスマスにぴったりなこの場所に、誰もいないことなんてあるんだろうか。


「もしかして、貸し切りにしてくれたの?」


「あぁ。お前だけに見せたかったから」


…え……?


「空見てみろよ」


…なんで、そんなこと言うの?


〝お前だけに見せたかった〟だなんて、ただのセフレに言わないでよ…。