世界が終わるとき、そこに愛はありますか


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ロマンチックな海を見たというのに、手を繋ぐどころか、指一本触れてこなかった。


やっぱりセフレだよね。


セフレに決まってる。


「もうすぐ展望台だ」


辺りはすでに真っ暗で、ホテルの裏から展望台へ行く道のりは薄気味悪かった。


「この辺り、幽霊が出るらしい」


「えっ!?」


幽霊…。


言われてみれば、肝試しに使われそうな山道だ。


一人で来たら二度と帰れなそうな…。


「やっぱりやめない…?」


幽霊を信じてるわけじゃないけど、気味の悪さは感じる。


しかも車で行けないから歩きだし…。


「バーカ。嘘だよ嘘」


「もうっ!からかわないでよ」


違う。


もっと可愛い反応しなきゃ。


こんなんじゃ振り向いてもらえないのに…。