世界が終わるとき、そこに愛はありますか

ホテルを出ると、さっきよりも日が低くなり、遠くに見える海がオレンジに染まっていた。


「海綺麗だね」


ホテルのすぐ裏は山で、坂道を下れば簡単に海に辿り着ける。


自然豊かな土地だ。


「行ってみるか」


深景さんはそう言って助手席のドアを開けてくれた。


ホテルの外観が西洋のお城っぽいことや、深景さんがいつもよりもお洒落な服を着てることもあって、エスコートされてる気分。


深景さんからしたら何てことない行為なんだろうけど…。


「この坂を下って砂浜を少し歩けば、パワースポットもあるらしい」


ホテルから続くギリギリ二車線くらいの坂道を運転しながら深景さんが教えてくれた。


パワースポットのことも知ってるんだ…。


そういうのに疎そうな深景さんが知ってるんだから、きっと前に誰かと…。


「恋が成就するんだってさ。お前にぴったりだな」