世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「この近くに展望台があるんだけど、あとで行く?展望台もこのホテルが建てたものだから、華に頼めば貸し切れると思う」


とんだお金持ちの世界だ……。


あたしの知らない世界。


「行きたいけど…貸し切りは他のお客さんの迷惑にならないかなぁ」


「それはお前のしたいようにすればいい。貸し切るも貸し切らないも自由だ」


貸し切りして夜景を二人占めするのも憧れるけど…他のお客さんの迷惑になりたくない。


「貸し切らずに行こ。貸し切りじゃなくても深景さんとなら…」


〝どこに行っても楽しい〟


ついそう言ってしまいそうになった。


あたしはただのセフレ。


彼女面しちゃいけない。


「んじゃー、暗くなるまではこの辺りブラブラするか」


「うん!」


ついつい満面の笑みで頷くと、深景さんは顔をくしゃっとさせて笑ってくれた。