世界が終わるとき、そこに愛はありますか

死ぬ前に深景さんに会うこともできたし、謝ることもできた。


涼にも会えたし、もういいんだ。


「……死ぬなよ」


「…え?」


真っ直ぐな瞳。


濁り1つない大きな瞳。


この瞳はいつもあたしの心を読む。


「…自殺…考えてんじゃないかと思って」


静かに、ストンと、あたしの心に彼の言葉が落ちてくる。


「俺は…お前に死んでほしくない」


…死んでほしくない……か。


「…無理だよ。こんな世界で生きていけるわけない」


深景さんは、あれがライブ配信されていたことを知ってるんだろうか。


「…あんなことされて、生きろって言うのは酷だと思う」


きっと深景さんは男だから、それも女遊びが激しい男だから、分からない。