世界が終わるとき、そこに愛はありますか

深景さんの手があたしの頭に触れた。


あたたかい。


「…邪魔者は帰るとするか。じゃあね、雪花ちゃん」


「あっ涼…ありがとう」


きっと涼もあたしを助けようと動いてくれた。


涼がいたからあたしは出てこれた。


「俺は何もしてないよ」


そう言い残して涼は寝室を出ていった。


深景さんとこの寝室で二人きりになるのはいつぶりだろう。


気まずい空気が流れている。


何を話せばいいか分からない。


ただ、もうあたしは深景さんの側にいれない。


あんな映像をライブ配信されたんだ。


もう…この世にいることはできない。


「深景さんに会えてよかった。1ヶ月前、傷つけちゃって本当にごめんなさい。そうずっと謝りたかった…。時間はかかっちゃったけど、謝れてよかった」


これでもう思い残すことは何もない。