世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「男が1人乗り込んできたわ。ここが突き止められるのも時間の問題よ!」


男…。


もしかして……。


深景さん…?


「ここか!!雪花ちゃん!!!」


男性が1人入ってきたのがボヤける視界の中、見えた。


「深景…さん……?」


「あぁそうだ」


深景さんが駆け寄ってきて、あたしを抱きしめてくれた。


「これ着てちょっとだけ待ってて」


分厚いコートを脱いであたしに渡してくれた。


薄着になった深景さんは、カメラを切ってから、逃げようと扉に近づく叔父の足元に発砲した。


「逃がすかよ。このままぶち殺してやってもいいんだぜ」


もう一発、叔母の足元へ銃弾が食い込む。


「…に…逃げない。雪花のことも解放する…だから、命だけは助けてくれっ!」


「雪花ちゃんをこんな目に遭わせといて、都合よく命乞いか?笑わせんな」


…あぁ……ダメだ…。


深景さんの声が遠くなっていく。


「…お前ら……ってぇ……さない…な…」


─パァンッ


最後に聞いたのは耳をつんざくような銃声だった。