…愛結と奈津は悲しいんでくれるかな……。


あの二人はあたしの唯一の友達だった。


それに…涼も悲しんでくれるのかな…。


もっと涼とお姉ちゃんの話したかったな…。


「あーあ、萎えちゃった」


叔父はそう言ってベッドから降りた。


そして、パソコンの近くに置いてあるハサミを手に取る。


「何…するの……」


「ナイフと違ってハサミは切れ味が悪いから、切ろうとしたら痛いんだよね」


渇ききった眼で近寄ってくる。


叔父もあたしの身体を切り刻む気なんだ。


「来ないで……」


これ以上痛い思いをしたくない。


すでに身体は傷だらけで、寝ることすらできない。


そんな身体に上から傷をつけられたら…と思うと全身の血の気が引いていく。