世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「おそらくこれが雪花だ。ナイフを持ってる女が叔母だろうな。それに、床に落ちてるブレザーが雪花の高校のやつに似てる」


……信じたくなかった。


こんなボロボロになるまで俺たちは助けに行けなかった。


「…ショック受けてる場合か」


「逆になんでそんなに平常心でいれんだよ」


「俺だって平常心じゃねぇよ。けど、1番ツラい思いをしてるのは雪花だ。俺たちじゃない」


画面の奥で雪花ちゃんの悲鳴が聞こえる。


「…許せねぇ…」


「冷静になれ。怒りは何の役にも立たない。まずは作戦会議だ。無鉄砲に突っ込むのは危険すぎる」


元はと言えば深景のせいなのに、なんでコイツはこんなに冷静なんだよ…。


「この映像から位置情報割り出せるか?」


「余裕」


「じゃあ話はそれからだ。急ぎで頼む」