世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「どういうことだ」


「この男は、ある会員制の動画サイトにアカウントを所有している。何度かそいつが投稿した動画を見たことがある」


脅しのネタ、もしくは警察に高値で情報を売るつもりで調べていたらこのサイトに行きついた。


「…正直、見たのを後悔するような動画ばかりだった。だからきっと雪花ちゃんも…」


拉致されてもう4日だ。


何もされていない方がおかしい。


「……そのサイトをハッキングしてくれ」


「…わかった」


深景は明らかに動揺していた。


電話を切り忘れるほどなのか、スマホの向こうからザキが深景の名前を呼ぶ声が微かに聞こえる。


「深景、そのスマホ、スピーカーにして」


「あぁ…」


「ザキ、今どこ?」


『ファミレスで、今二人と合流しました』


ならちょうどいい。


雪花ちゃんを保護するのは男の俺らより、女の子の方がいい。


「愛結ちゃんに替わって」


『あっ、はい』


…ただ、なんて説明するかだな…。