世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「雪花ちゃんが行方不明になった。恐らく木曜の夜からだ」


「……そ」


…くっそ……。


なんで…。


「……心当たりねぇの?雪花ちゃんの居場所」



落ち着け、自分。


今俺が深景に突っ掛かったって雪花ちゃんのためにならない。


ボコボコにするのは雪花ちゃんを見つけてからで十分だ。


「今分かってるのは、組は絡んでないってことだけだ」


「何でそう言いきれるんだよ」


「少しは頭を使え。組の奴らがあいつを拉致したら、そのことを俺に仄めかすだろ。仮に殺したんだとしても俺に何も言わないのはおかしい。拉致した意味がなくなる。ヤツらの狙いはあくまで俺なんだから」


早口にそう言い、パソコンを操作する深景を見ると、こいつも人間なんだなと思える。


焦ってないように見えて、本当は焦ってるのかもしれない。