世界が終わるとき、そこに愛はありますか


**

「深景!!開けろ!」


タイミング良くオートロックをすり抜けれたから、いきなり深景の部屋の前のインターホンを連打する。


ただ事じゃないと思ったのか、ドアが開くのは早かった。


「お前…っ!!」


呑気な顔を出してきた深景をボコボコにしてやりたかった。


でも今はそんなことをしてる暇はない。


「雪花ちゃんはどうした」


「さぁな。出ていったんじゃねぇの?」


握りしめた拳。


爪が掌に食い込んで痛む。


「ま、入れよ」


煙草を咥えて偉そうに俺を迎え入れる深景にイライラする。


なんで雪花ちゃんはこんなヤツのことが好きなんだろう。


俺なら絶対に幸せにするのに─っ。


少なくとも、こんな状況になることはなかった…っ。