世界が終わるとき、そこに愛はありますか

エレベーターを待ってる時間も惜しく、非常階段を駆け降り、駐車場に急ぐ。


『なんであたしたちを…?』


「ごめん、そこまで説明してる時間がないんだ。ホントにごめん。意味わかんないかもしれないけど、俺の指示に従って。ごめん」


俺たちが裏社会の人間だって知られるわけにはいかない。


『…雪花は……危ない人たちに関わってるの?』


「ごめん、もう切る。なんかあったらすぐ電話して。俺もするから。じゃあ!」


『えっ、ちょ─』


ごめん、愛結ちゃん。


急がないと雪花ちゃんが危ない。


車に飛び乗り、アクセルを踏む。


いつもならサツに目をつけられないように法廷速度を守ってるけど、今はそれどころじゃない。