世界が終わるとき、そこに愛はありますか

逃げなきゃ…。


配信なんてされたら生きていけない。


「雪花が小さい頃、色んな男に犯される映像をキミの母親が撮っていたのは覚えてる?」


「……忘れるわけないでしょ」


忘れたくても忘れられない。


ただただ痛くて怖かった。


あたしの初体験はどこの誰だか分からない男に奪われたんだから。


「あの映像を撮らせたのはボクなんだ」


「は…?」


叔父が…撮らせていた…?


「それなりのカネを渡す代わりに、映像を撮ってもらった。んで、それをDVDにして高値で売り捌いてたってこと」


そう言って叔父は棚に入っている大量のDVDに視線を向けた。


「まさかそのDVD…」


「そう。雪花の可愛い幼少期のビデオ」