世界が終わるとき、そこに愛はありますか

もうあと1歩のところまで来ているのに、ピースはハマらない。


もうあと1歩なのに…っ。


確実に犯人に近づいているのに…っ。


『雪花ちゃん、落ち着いて。雪花ちゃんの気持ちも分かるよ。でも、これ以上こっちの世界に関わるな。俺も、深景も、雪花ちゃんを守りたいんだ。頼むから分かってくれ』


トゲのない柔らかな声が脳裏に響く。


『ついさっき深景から電話があった。

〝雪花が、莉愛のことを探ろうと電話をかけてくるだろうから、その時は何も教えるな〟

あいつがそう言ってた。

雪花ちゃん。

もう深景の厚意をムダにするな。

今回は相手が俺だから良かったけど、間違っても唯ちゃんや浅香には接触するなよ。

深景がいくら雪花ちゃんを守ろうとしたって、雪花ちゃん自らが危険に飛び込んでるんじゃ意味がない。

犯人は俺たちが見つけるから。

約束する。

だから、もう危ない橋を渡らないでほしい。

雪花ちゃんが安全だと思ってるところだって、危ないんだよ。

この世界は甘くない。

素人が首を突っ込める世界じゃない。

大人しく深景の指示に従え。

な?』