世界が終わるとき、そこに愛はありますか

お姉ちゃんが欲しがっていたものを渡すはずだったクリスマスプレゼント。


未だにベッドの下にしまってある。


渡したかった。


喜ぶ顔が見たかった。


もし、渡せていたら、何か結果は変わったかもしれない。


そうやって人生いくつもの分岐点を思い返す毎に苦しくなる。


「そんなことないよ。莉愛、よく言ってたよ?〝雪花といる時間が1番幸せ〟〝何も話さなくても近くにいてくれるだけで生きててよかったって思える〟って」


「……っ」


お姉ちゃん…っ。


あたし、何もしてあげれてないのに…?


お姉ちゃんのお荷物にしかなってないのに…?


なのに…っ。


「〝雪花は私の唯一の宝物なんだ〟って」


あぁ…会いたい。


お姉ちゃんに会いたいよ…っ。


会って、お互いの想いを打ち明けて、抱きしめ合いたいよ…。


あの温もりが恋しいんだ。


お姉ちゃんに会いたい。