世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「私もあんまり分かんないんだよね。ただ、ボーイに〝ストーカーに付きまとわれてるから部屋の前まで送迎してほしい〟って頼んでるのを聞いただけだからさ…」


…知らなかった。


なんで相談してくれなかったんだろう。


…あたしに相談したってしょうがないか…。


同時あたしはただの小学生。


あたしには何もできなかっただろう。


「莉愛は本っっ当に、悩みを相談しない人だったからね…。全然分かってあげられなかった自分が情けない」


…あたしだって同じだ。


唯一の肉親なのに、唯一頼れる人だったのに。


あたしは…自分勝手にお姉ちゃんを利用していただけなのかもしれない。


一方通行にお姉ちゃんを頼って、負担をかけて。


無理して作っていた笑顔を本物だと思い込んで。


「…あたしだって自分が情けなくて嫌になる。お姉ちゃんはあんなに大切にあたしを育ててくれたのに、あたしは何もしてあげれなかった」