世界が終わるとき、そこに愛はありますか

浅香さんが鋭い眼差しをあたしに向ける。


ドク、ドク、ドク…ッ


心臓が嫌な音をたてて暴れだす。


〝十中八九アイツが犯人〟


…それはただの涼の推測だ。


まだそうと決まったわけではない。


落ち着け、あたし。


「唯、莉愛の妹と仲良かったんだな」 


「最近仲良くなったんだよね。てか、よく莉愛の妹だって分かったね」


…たしかに。


それに、あたしのフルネームも知っていた。


…なんで。


「ねぇ涼」


向こうのテーブルに聞こえないように口元に手を添え、小声で話す。


「ただの客や関係者って、キャバ嬢のフルネーム知ってるものなの?」


そう尋ねると、涼は小さく首を横に振った。


「…じゃあなんで……」