世界が終わるとき、そこに愛はありますか

ずっと、負い目を感じていた。


あたしがお姉ちゃんの負担になっていることに。


母親に搾取されているせいで、手持ちのお金は僅か。


どれだけ稼いでも裕福な暮らしはできなかった。


それでも、働いて、働いて…。


あたしを養ってくれて。


それなのにあたしは、お姉ちゃんにお礼を伝えられなかった。


ありがとう。


その一言すら言えないまま、お姉ちゃんが目の前から消えた。


「…ほんと、よかった」


お姉ちゃんが安らげる時間があったなら、本当によかった。


何の涙か分からない涙で視界がボヤける。


安堵なのか、申し訳なさなのか。


「……雪花ちゃん…。ごめんね、隠してて。茉莉愛が客と付き合ってたって聞いたら、雪花ちゃんが傷つくかと思って言えなかった。もっと早く言えば良かったね。ごめんね」


ポンポンっと、涼の手があたしの頭の上で跳ねる。