世界が終わるとき、そこに愛はありますか

メニューを広げ、あたしの方に向けてくれる。


何から何まで紳士的な人だ。


きっと、こんな状況じゃなければそれなりにドキドキだってしただろう。


「全部美味しそうだなぁ…」


「そうだね。値段は気にしなくていいから、食べたいの選んでね」


…払ってくれる前提なんだ。


自分の食事代は自分で出すつもりだったのに。


「ホントにいいの?映画代も出してもらってるし、カラオケだって…」


「当たり前。10個以上離れてる女の子とデートして割り勘はあり得ない」


…ホントに大人の余裕っていうか…紳士…だなぁ…。


「…ありがとね」


なかなかこういう大人の優しさに触れることがなかったから、どう反応していいのか分からないけど、素直に嬉しかった。