世界が終わるとき、そこに愛はありますか

きっと他の二組は室内でイチャイチャしたりする目的で、下心が見え見えだったけど、涼は違う。


純粋にあたしを気にかけてくれて、楽しませてくれようとしてるんだろうな。


そう思うとすごくすごく嬉しかった。


「ちょっと遠いから車になるけど、いい?嫌なら遠慮なく言って」


カラオケ店を出るとすぐに涼がそう聞いてくれた。


紳士的というか…細かいところまで配慮が行き届いてるというか…。


「全然車で大丈夫。ありがとね」


こんなに優しくしてもらったことなんてないし、ちゃんと人間扱いしてもらえてるだけでも幸せだ。